父ホアキン・パロマレスよりピアノの手ほどきを受ける。 父ホアキン・パロマレスはイタリア・オペラとサルスエラの伴奏ピアニストとしてバルセロナで第一人者であり、イポリート・ラサロ、ホセ・カレーラス他と共演した。

バルセロナ高等音楽院卒業時に最優秀演奏者賞を受賞。 ハート・タレントアワー ド奨学金を得てアメリカ・ハートフォード大学に留学し、アーティスト・ディプロマを取得。オランダ・アムステルダム・スヴェーリンク音楽院にてオーケストラ指揮を学ぶ。ピアノをルイス・デ・モウラ・カストロ、ニーナ・スヴェトラノヴァ両氏に、指揮法をヴァン・ゾン、ウヴェ・ムント両氏に師事。1988年アメリカ・シンシナティ世界ピアノコンクール銅メダル受賞。

スペイン、アメリカをはじめ、フランス、イタリア、オランダ、スイス他ヨーロッパ各地で、ソロピアニスト、また室内楽奏者として幅広い演奏活動を展開している。ショパン、シューマン、リスト等ロマン派ピアノ曲に加え、アルベニス、グラナドス、トゥリーナ、モンポウ等スペイン音楽の演奏解釈には定評がある。1999年、イタリア・パルマのテアトロ・レージョにおけるピアノ・リサイタルでは、 『卓越した演奏技術』『詩的であるとともにダイナミックな音楽づくり』(ガッツェッタ紙)と絶賛を得る。イサーク・アルベニス音楽祭、バルセロナ、マヨルカ他、国際音楽祭への出演多数。

室内楽の分野では歌手やヴァイオリストと共演し、バレンシア音楽堂、バルセロナ・プリンシパル劇場、福山芸術文化ホール リーデン・ローズ、高槻現代劇場他に出演。2013年神戸外国倶楽部にて日本スペイン交流400周年記念・ 神戸市バルセロナ市姉妹都市提携20周年記念コンサートに出演。『恵みの山々』、『アメリアの遺言』等のカタルーニャ民謡の自作編曲を披露し好評を得る。オーケストラ作品や室内楽作品のピアノ・ソロ編曲を数多く手掛ける。

2015年には駐日スペイン大使館にてスペイン・ピアノ音楽のソロ・リサイタル出演とともに、宝山ホール(鹿児島県文化センター)における平和祈念コンサートにゲスト出演。2016年広島県民文化センターふくやまにてソロ・リサイタルを行い、スペイン人作曲家作品やシューマン『謝肉祭』を演奏。

カタルーニャ・テレビ、ラジオ等への生放送出演多数。バルセロナ・ロメオ劇場、ポリオラマ劇場にて演劇、ミュージカルの音楽演出を担当。スペイン映画『ピアニスト』の音楽アドバイザー。 フランシスコ・ヴィーニャス国際声楽コンクール伴奏ピアニスト。 1997年アリエータ作サルスエラ『マリーナ』、1998年 ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』全幕上演の指揮をバルセロナにて務める。2003年大阪国際音楽コンクール関西地区本選声楽部門審査員。

シンシナティ世界ピアノコンクール、マヨルカ国際ピアノコンクール等の審査員を務める。イタリア・チンギオ劇場やスペイン各地の音楽院にてピアノ・マスターコースを開講。バルセロナ高等音楽院ピアノ科教授を経て、2003年よりバルセロナ・カタルーニャ高等音楽院オーケストラ指揮科専属ピアニスト。

2001年より定期的に来日し、演奏活動と併せて若いピアニストのための指導も積極的に行っている。

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